琵琶の滝

備忘録

下多古川本谷 琵琶の滝

日時:2019.05.01

令和初日に最高の山をやるぞ!と安易な発想で友人と登れそうでいい感じのスケールの滝をチョイスして琵琶の滝を登りに行きました。

平成最後の晩はもちろん夜更けまで酒がすすみ、二日酔いで目を覚ますと快晴の予報なのにしとしとと雨が降っていました。

滝下へ着いても雨は止んでいなかったのですが増水している様子もなく行けるなと登攀を開始しました。

1P目(下段)

下段は左岸を少し上がったところからテラスへと渡りました。濡れたスラブに落ち葉が乗っていて気持ち悪かったので必要ないかもしれませんがロープを出して貰いました。支点が取れないので友人がロープを持っているだけだったのですが取るとしたら2ピッチ目取り付きのクラックで取れると思います。

2P目(中段)

テラスに上がる頃には雨が徐々に強くなり始め2P取り付きのクラック横の滝壺に轟々と水が流れ込み始めていた。どんどん水嵩が増し始め敗退の話も出たがそもそも下降支点がなく、2P終了点の立木まで行くしかないと急いで友人が登り始めた。

2Pのクラック

クラックから少し上がった所でとりあえず登って来いと声がかかり、急いで登って行くと友人がボディビレイをしていて苦笑いしたのですが、先ほどまでいた地点を見下ろすといよいよ増水した滝が降り注ぎ始めており友人の判断に助けられました。

そこから終了点の立木まではほとんど歩きで簡単に辿り着きました。途中に強固なリングアンカーがあったのですが恐らくキャニオニング用の物だと思われます。

3P目(上段)

2Pに取り付く前には敗退の話をしていたのですが、もうここまで来たら水線も通らないし抜けてしまおうと継続することになりました。落ち口に続くリッジが何とか登れるのではないかとトライしてみたのですが岩が脆く、頼みの草付きを束ねて掴んでも下の土ごとごっそり岩から剥がれてしまい諦めて右岸のハング横の人工登攀のラインから登ることになりました。

※時間をかけ掃除すればリッジからも登れるかもしれません。

核心のスラブ。こう見ると簡単そうなのに滑りが酷かった。

出だしに錆サビのリングボルトにアブミをかけ小テラスに草付きを掴みながら這い上がるっていくと、上は簡単なスラブのように見えていたが滑りが酷く外傾しており、ハーケンが打てると思っていたリスは岩の模様でプロテクション取れないと友人の手が完全に止まってしまった。

通常ならタワシで少し磨けばフリクションが戻るが磨いてもなかなか滑りが取れず、乾いていれば歩けそうなスラブをひたすら時間をかけ根気良く磨き、4mほどの区間を2時間近くかけて抜けた所にバチ効きのハーケンが1枚ありようやくプロテクションが取れた。落ち口までの抜けは階段状で簡単そうだと順調にロープが伸びていき友人の雄叫びで登攀を終えたんだなと安堵しました。

フォローで登りだすが出だしの小テラスに這い上がるのも草付きがごっそり剥げそうで悪く何とか這い上がり、核心のスラブを迎えたがフォローでも落ちれば振られてハング下に放り出されてしまうので中々緊張したが磨いてあるところを探しつつ何とか抜ける事が出来た。

抜けると思わず笑みが溢れた。

最後は階段状を登るだけと気楽に構えていたが再び悪いスラブが現れ困惑していると“お前もダイブしろ”と声が掛かり、さっきの雄叫びはこれかと苦笑いしつつも勢いをつけてヘッドスライディングで終了点の立木を掴むと登攀が終了しました。

そして、巻道を辿って駐車場に戻り山を下り始めると先程までの雨が嘘かのような雲ひとつない青空が広がっていました。

纏めるのが遅くなってしまいすいません。T原

コメント

タイトルとURLをコピーしました